最低賃金1,500円!?どうなる?働き控えすべき?年収の壁とその影響

社会保険

最近のニュースで、石破首相が「2020年代中に最低賃金を全国平均で1,500円に引き上げる目標」を掲げたことが話題になっています。
この政策は、私たちの生活を豊かにすることを目指しているようですが、いくつかの課題も浮上しています。

また、最低賃金が1,500円に引き上げられると、扶養内で働くパート主婦やアルバイトの方々にとってどのような影響が出てくるでしょうか?特に「年収の壁」との関係について気になる方が多いと思います。

時給が上がって年収の壁に早く到達する可能性がでてきた場合、どうすれば得策なのか、詳しく見ていきましょう。

お悩みさん
お悩みさん

最低賃金が1,500円になったら扶養内で働く私の働き方はどう変化していくのでしょうか。働く時間を減らして扶養にとどまるべきか、それとも物価高に備えて扶養から外れるべきか、悩んでいます。

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結論:今はまだ提案の段階なので動く必要はナシ。とはいえ今後も起こる物価高や社会保険制度の変化に備え、自分の働き方を見直そう!

最低賃金が1,500円になった場合、扶養内で働く方々の働き方は変化が起こるでしょう。
しかし、現時点ではこの政策はまだ提案の段階にあるため、すぐに行動を起こす必要はありません。

今後の物価上昇や社会保険制度の変化に備えて、自分の働き方を見直し、柔軟に対応できるように準備しておくことが大切です。

どうなる?「最低賃金1,500円」の影響とは?

石破首相が掲げた「最低賃金1,500円」の目標は、多くの働く人にとって嬉しいニュースです。でも、この政策にはいくつかの問題もあります。ここではその影響についてメリット・デメリット合わせてご紹介します。

①収入が増えて経済が活性化

まず、収入が増えることで経済が活性化することが期待されます。時給が上がることで、生活がより豊かになり、消費活動が活発化するでしょう。これにより、地域経済全体が潤う可能性があります。

②企業のコスト増加

一方で、起業にとってはコストが増えることが心配されています。特に中小企業にとっては、賃金の引き上げが経営に大きな負担を与えるかもしれません。人件費が増えることで商品の価格が上がったり、雇用が減少するリスクも考えられます。

③「年収の壁」に早く到達してしまう

パートタイムで働く主婦や学生にとっては、「年収の壁」に早く到達してしまうリスクがあります。年収が一定額を超えると、税金や社会保険料が増え、手取り収入が減少するため、働く時間を減らす人が増えるかもしれません。

年収の壁」とは、特定の年収を超えると税金や社会保険料の負担が発生するため、手取り収入が減ってしまう現象を指します。

*各年収の壁についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

増えるかも?「働き控え」の新たな波

最低賃金が上がると、年収の壁を意識して働き控えをする人が増える可能性があります。実際、野村総合研究所の調査によると、年収の壁を意識して就業時間を調整している人は61.5%に上ります。
年収が一定額を超えると、税金や社会保険料の負担が増え、時給が上がっても手取りが減ることがあります。そのため、扶養内に留まるために労働時間を減らす選択をしている方も多いのではないでしょうか。

もし最低賃金が1,500円に引き上げられると、時給が上がることで年収の壁に早く到達してしまう可能性があります。これにより、さらに働く時間を減らす「働き控え」が増えるかもしれません。

有配偶パート女性の6割以上が 年収を一定額以下に抑える「就業調整」を実施 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)

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最低賃金が1,500円になったら働き方を変えるべき?

パート主婦やアルバイトの皆さんの最低賃金が1,500円に引き上げられたら、どのように働き方を見直すべきでしょうか?置かれた環境や目標、状況などによって選択肢はさまざまです。

以下のポイントを参考に、自分に合った働き方を見つけましょう。

①年収の壁を意識して働く時間を調整

最低賃金が1,500円になっても、引き続き扶養の範囲内で働き続ける方法です。年収の壁を超えないように、労働時間や勤務日数を調整することが大切です。

例えば、週の勤務日数を減らしたり、シフトを短くするなどの工夫が考えられるでしょう。

②扶養を外れて「働き損」にならないように働く

思い切って扶養を外れて働くのも一つの選択肢です。

年収が一定額を超えると、社会保険料の負担が増えることを理解しておきましょう。
「働き損」にならないように、どれくらい働くかを計画することが大切です。手取り収入を最大化するために、収入と支出のバランスを見直すことも考えましょう。

③政府の支援策をフル活用する

時給1,500円になった後、社会保険の制度が変わったり、政府が支援策や補助金を提供することが考えられます。これらをしっかり活用することで、手取り収入の減少を補うことができます。今後の動きに注目していきましょう。

まとめ

今回は最新の経済ニュース、話題の「最低賃金1,500円」について、もし実現した場合に扶養内で働く方がどのように働き方を見直すべきか、について解説しました。

最低賃金の引き上げは収入アップのチャンスですが、同時に「年収の壁」という課題も浮上します。

現時点では、この政策はまだ提案の段階にあるため、すぐに行動を起こす必要はありません。しかし、今後の物価上昇や社会保険制度の変化に備えて、今のうちに自分の働き方を見直し、柔軟に対応できるように準備しておくことが大切です。

これからも最新の情報をチェックし、賢く働きましょう!

筆者プロフィール

miffy(ミッフィー)0415と申します。

2019年3月 FP(ファイナンシャルプランナー)技能士2級取得
2021年6月 日商簿記2級取得

20年以上に渡り金融機関に勤務している「生粋の金融人」です。

FP仲間の情報や勉強会・お金にまつわるニュース等をわかりやすく簡単な言葉で発信しています。

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