「退職したら失業手当をもらいたいけど、自己都合だともらえないの?手続きも難しそうで不安…。」

来月退職予定です。失業手当をもらいながら再就職活動をしたいのですが、いつまでもらえるのか、金額はいくらか、手続き方法もよくわかりません。今のうちに知っておきたいです。
実は、退職後の失業手当は「知っているかどうか」で受け取り方が大きく変わります。特に2025年4月から自己都合退職の給付制限期間が短縮されたので、以前より早く受け取れるようになりました。
この記事では、FP資格を持ち金融機関に20年以上勤務してきた筆者が、失業手当の基本から手続きまでわかりやすく解説します。
【この記事でわかること】
・失業手当とはどんな制度か
・もらえる条件・期間・金額
・自己都合と会社都合の違い
・2025年4月から変わった給付制限のポイント
・申請に必要な書類と手続きの流れ
結論:失業手当は「知って・動く」ことで、安心して再就職活動できる制度です
失業手当は、退職後に一定の条件を満たせば受け取れる給付金です。自己都合退職でも受け取れますし、2025年4月からは給付制限期間が2か月から1か月に短縮されました。
まずはハローワークに行って手続きを始めることが、受け取りへの一番の近道です。
失業手当とは?
失業手当とは、公的保険の一種で、在職中に雇用保険に加入していた方が退職して失業状態になった場合に受け取れる給付金です。
再就職活動中の生活を支えてくれる制度で、金銭的な不安を感じることなく、じっくり次の仕事を探せるのが大きなメリットです。
もらえる条件
以下の2つを満たすことが必要です。
①離職日より前の2年間に、雇用保険の被保険者であった期間が通算12か月以上あること
※会社の倒産・解雇など「特定受給資格者」に該当する場合は、1年間に6か月以上に短縮されます
②就職の意思と能力があるにもかかわらず、就職できない「失業の状態」にあること
※病気・ケガ・妊娠中・退職後しばらく休みたい方などは対象外です
病気やケガで働けない場合は、傷病手当金という別の制度があります。実際にもらった体験談はこちらをご覧ください。
もらえる期間と金額
もらえる期間と金額について、それぞれ確認しておきましょう。
もらえる期間
原則として、離職した日の翌日から1年間です。
ただし、病気・ケガ・妊娠・出産・育児などの理由で30日以上働けない期間がある場合は、受給期間を最長3年間まで延長できます。
早めにハローワークに相談しましょう。
もらえる金額
在職中にもらっていた給与の額をもとに計算されます。上限額があり、給与が高くても青天井にはなりません。
【計算式】 賃金日額(離職前6か月に支払われた賃金の合計÷180)×50〜80%
※60歳〜64歳の方は45〜80%が適用されます。
※賃金日額や給付率はハローワークで確認できます。
自己都合退職と会社都合退職の違い
退職理由によって、給付が始まるタイミングが大きく変わります。それぞれ確認しておきましょう。
自己都合退職とは?
転職・結婚・親の介護など、ご自身の都合による退職です。離職後7日間の待機期間に加え、1か月の給付制限期間があります(2025年4月以降)。
ただし、以下の場合は給付制限が異なります。
・5年以内に3回以上自己都合退職している場合 → 給付制限3か月
・離職前後に教育訓練を受けた場合 → 給付制限なし(7日間の待機期間のみ)
会社都合退職とは?
会社の倒産・リストラ・解雇のほか、各種ハラスメントや過度な残業、勤務条件が大きく変わったことによる退職も会社都合に該当します。離職後7日間の待機期間のみで給付が始まります。
※自己都合か会社都合かの判断はハローワークが行います。迷った場合はまず相談してみてください。
申請に必要な書類と手続きの流れ
手続きはハローワークで行います。必要なものと流れを事前に確認しておきましょう。
必要な書類
- 雇用保険被保険者離職票(1・2)→退職後2週間程度で送付されます。
- 本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)
- 写真(縦3.0cm×横2.4cm)2枚
- 印鑑
- 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード
手続きの流れ
①住所を管轄するハローワークへ行き、求職の申し込みをする
②「雇用保険被保険者離職票(1・2)」を提出する
③窓口担当者から案内があるので、指示に従って手続きを進める
※受付時間は月曜〜金曜(祝日・年末年始を除く)8:30〜17:15です。 待ち時間が長い場合があるので、時間に余裕を持って行きましょう。
まとめ:失業手当を味方につけて、自分のペースで再就職活動を
今回は失業手当の条件・金額・手続きの流れについてお伝えしました。
2025年4月から自己都合退職の給付制限期間が1か月に短縮され、以前より早く受け取れるようになっています。「自己都合だからもらいにくい」と思っていた方も、ぜひ一度ハローワークに相談してみてください。
焦って転職先を決めるより、失業手当を活用しながら余裕を持って探す方が、きっと自分に合った仕事に出会えます。
制度をしっかり活用して、次のステップへ進んでいきましょう。
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