40代、50代になり、親の相続について考え始めると様々な不安や疑問が頭をよぎりますよね。
特に「役所から金融機関に死亡の情報が伝わり、口座が凍結される」「死亡診断書が交付されたと同時に口座が凍結される」「一つの銀行に死亡の連絡を入れると、他の銀行の口座も自動的に凍結される」といった噂を耳にすると「相続対策しなくては・・・」と、ますます心配になってしまうかもしれません。
相続手続きは初めての経験となるケースが多く、誰に相談していいのか分からなくなることがあります。いざという時に慌てなくて済むように、この記事では「預金口座凍結の真実」と「今からできる具体的な相続準備」について、詳しくご紹介します。
【この記事で分かること】
- 口座凍結のプロセス: 親が亡くなった際に口座が凍結される条件や、その仕組みを分かりやすく解説します。
- 凍結された預金を引き出す手順: もしも口座が凍結された場合、実際に預金を引き出すためにはどうしたらよいか、具体的なステップをお伝えします。
- 事前の準備: 口座凍結される前に、今からできる準備や対策についてご紹介。正しい情報を持っていれば、いざという時に冷静に対処できます。
親族が亡くなった際の手続きを事前に知っておくことで、心配事を減らし、大切な遺産を守ることができます。安心して未来を迎えるために、ぜひお読みください!
結論:口座凍結は勝手にされません!正しい情報を得て、適切な手続きを進めましょう
基本的に口座凍結されるタイミングは、親族や相続人からの連絡を受けた時です。相続が発生して死亡届を提出しても、口座凍結は直ちには行われません※。
「役所から金融機関に死亡情報が伝わり、口座が凍結される」「死亡診断書が交付されたと同時に口座が凍結される」「一つの銀行に死亡の連絡を入れると、他の銀行の口座も自動的に凍結される」これらもすべて噂に過ぎません。
しかし、いくら「銀行に死亡の事実を伝えない限り通常の取引や引き出しが継続される」とはいえ、いつまでも手続きを長引かせることは問題です。また、別の親族が先に手続きを始めてしまう可能性もありますので、口座凍結には注意が必要です。
トラブルを未然に防ぐためにも、事前にできる対策がありますので、今のうちからしっかり準備しておきましょう。

口座凍結とは?
まず『口座凍結』についてご説明します。
口座凍結とは、銀行口座の所有者が死亡した場合、その口座が一時的に凍結され、預金の引き出しや移動が制限される措置のことを指します。これは、遺産の分配や相続手続きに伴うトラブルを防ぐために行われるものであり、正しい相続人が確定するまでの間、預金が保護される役割を果たします。
相続人が銀行に対して口座名義人の死亡を知らせた場合、銀行は法律に基づいて口座を凍結する必要があります。これには相続手続きの安全性を確保し、相続人同士のトラブルを未然に防ぐ目的があります。
口座凍結は、適切な手続きと書類提出が完了することで解除され、その後、相続人が遺産を受け取ることが可能となります。
「口座が勝手に凍結される」は本当?
銀行口座が凍結されるタイミングは通常、相続人や家族が銀行に対して被相続人(亡くなった方)の死亡を知らせた時です。役所から銀行へ直接の連絡は通常行われません。
逆に言えば、相続人や家族が銀行に連絡しない限り、銀行は被相続人の死亡を知る手段がないため、口座はそのまま凍結されない状態で維持されます。つまり、銀行に死亡の事実を伝えない限り、通常の取引や引き出しが継続されることになります。
「口座凍結」と「凍結解除」の具体的なプロセス
口座凍結までの流れ
被相続人が死亡した場合、銀行口座が凍結される流れは以下の通りです。
- 相続人または家族が死亡届を役所に提出し、死亡診断書を受け取る
- 銀行に対して被相続人の死亡を連絡する
- 銀行はその事実を確認し、口座を凍結する
*口座の凍結は、相続人が正式に確定し、遺産分割が完了するまでの間、遺産の不正利用を防ぐために行われます。
凍結解除までの流れ
次に、口座凍結された場合、解除する方法をご紹介します。解除の流れは以下の通りです。
*凍結解除後、相続人は預金の引き出しや分配を行うことができます。
- 相続人が必要な書類を揃え、銀行に提出
⇒死亡診断書、相続人全員の同意書(遺産分割協議書)およびその他の関連書類が含まれます。 - 銀行が提出書類の内容を確認し、問題がなければ口座の凍結を解除
これで安心!今のうちにやっておきたい対策5選
親御さんの資産を守るために、相続前に行うべき対策を5つご紹介します。必ず親御さんと話し合い、同意を得てから進めましょう。
①資産の管理
現金や預金、株式、不動産などの資産を整理し、置き場所を把握することが重要です。資産リストを作成し、保管場所や管理方法を明示しておくと良いでしょう。生前に家族で相続について話し合い、具体的な計画を立てておくことが大切です。これにより、突然の事態にも冷静に対応できます。
②遺言書の作成
親御さんの意志を明確に示すために、遺言書を作成し、法的に有効な形式で保管しておきましょう。親の意向を明確にしておくことで、相続手続きがスムーズに進むだけでなく、相続人間の争いも避けられます。
③金融機関との事前相談
主要な金融機関と事前に相談し、必要な書類や手続きについて確認しておきましょう。特定の口座について信頼できる相続人と共同名義にすることで、相続手続きがスムーズに進む場合があります。ただし、共同名義にはリスクも伴うため、慎重に検討してください。
④信託の活用
銀行の信託を利用することで、親の意思を反映させた財産管理が可能となり、相続の手続きを簡素化できます。親の資産を信託に移すことで、資産の管理と分配を専門家に任せることができます。信託契約を利用することで、相続手続きが簡素化されることもあります。
⑤専門家への相談
弁護士や税理士などの専門家に相談し、自分たちの状況に合った最適な対策を見つけましょう。専門家のアドバイスを受けることで、法的リスクや税務上の問題を回避しやすくなります。
「遺産相続の手続きを自分で進めたい!」とお考えの方へ。以下の記事で、相続手続きの簡単便利ツールをご紹介しています。ぜひ参考にしてください!
まとめ
今回は、銀行口座の凍結について詳しく説明しました。銀行口座が凍結されるのは、通常、相続人や家族が銀行に亡くなった方の死亡を知らせた時です。死亡届を提出しても、すぐに口座凍結が行われるわけではありません。
親族の死亡が即口座凍結につながるわけではないものの、手続きを放置するのは問題です。ほかの親族が先に手続きを始める可能性もあるため、注意が必要です。
口座が凍結されると、相続人が手続きを完了するまでお金の引き出しや移動ができなくなります。トラブルを未然に防ぐためには、事前の対策が欠かせません。
備えあれば憂いなし!この記事を参考にして、今のうちにしっかり準備しておきましょう。
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